日頃からもっぱらテレビとネットでプロレス観戦をしている私。
その中でも特におすすめのコンテンツが「有田と週刊プロレスと」です。
この番組はトーク番組で、試合の映像は一切流れません。
試合の様子は写真のみです。
しかし、プロレスコンテンツとしてめちゃくちゃ面白いのです。
有田哲平さんの話芸の神髄、ここにあり!という番組です。
あまりの人気のため、「有田と週刊プロレスと」のDVDが2019年9月27日に発売開始されました。
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大人気の「有田と週刊プロレスと」は令和になり、ファン待望のファイナルシーズンが始まりました。
今までファーストシーズンからサードシーズンまで配信されていますが、フォース(Forth:4番目)シーズンではなく、同じFで始まる「Final」。
ファイナルシーズンってどういうこと?終わりってこと?
「有田と週刊プロレスと」ファンとしては気が気ではありません。
しかし、ファイナルシーズンも相変わらず面白いのです。
今回は第11回、「新生FMW」がテーマ。
FMWといえば大仁田厚選手が旗揚げしたプロレス団体として有名です。
しかし、有田さんが受け取った週刊プロレスの表紙には大仁田選手の姿がありません。ジュニアヘビー級の新スターとなったハヤブサ選手をエースに立てて、新生FMWとしてスタートを切ったFMW。大仁田選手の引退撤回再参戦など、徐々に波乱がFMWを巻き込んでいきます。
今回、日本におけるエンターテインメントプロレスの歴史を垣間見る深い回となりました。
副音声的に、今回の内容について私の視点でちょいちょい補足していきます。
プロレストークバラエティ「有田と週刊プロレスと」シーズンF 第11回の内容
<出演>
MC:有田 哲平さん(くりぃむしちゅー)
アシスタント:倉持 明日香さん(元AKB48)
<ゲスト>
岡田 圭右さん(ますだおかだ)
<今回の週刊プロレス>
週刊プロレス1998年11月24日号
<あらすじ>
プロレスファンでなくとも知る人の多い有名レスラー「大仁田厚」選手。
元々、全日本プロレスでジャイアント馬場さんの付け人をしながら、ジュニアヘビー級戦線で活躍していた大仁田選手が旗揚げした団体が「FMW」(フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング)です。
大仁田厚選手が「邪道」のキャッチフレーズの下でエースとして奮闘し、ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチに代表されるデスマッチの他に、格闘色の強い試合や、男女混合マッチなど「おもちゃ箱をひっくり返したような」と称される、今までにない路線でFMWを一躍人気団体にします。
1995年には大仁田選手が引退し、社長を退任。FMWはカリスマ的な看板選手を失いますが、新日本プロレスの第1回スーパーJカップに出場し、一躍脚光を浴びたハヤブサ選手をエースに“新生”FMWとしてスタートします。
エースのハヤブサ選手に田中正人(現:将斗)選手など、若手選手が活躍し、大仁田体制
以降のFMWを盛り上げます。
ここから、2002年まで、FMWでは激動を繰り返します。
引退して1年経った1996年、頃、大仁田選手は引退を撤回し、FMW復帰を画策します。
その頃、WARを退団した「理不尽大王」冬木弘道選手、邪道選手、外道選手が参戦します。
1998年、FMWのテレビ放送が始まります。
イギリスの衛星放送「ディレクTV」が日本に進出して本放送を開始し、いわゆる地上波ではありませんが、FMWの試合をディレクTVが放送します。
そして、11月には大仁田選手に対してFMWからの撤退を要求し、大仁田選手はFMWを離れます。(その後、大仁田選手は新日本プロレスに参戦します)
その後、超のつくほどのエンターテイメント路線を突き進み、冬木 弘道選手がFMWのコミッショナーに就任し、まさに理不尽大王として、WWEのビンス・マクマホン氏のような振る舞いで話題となります。
しかし、FMWの経営は苦しくなります。
2000年にディレクTVが日本からの撤退を機にスカイパーフェクTV!に引き継がれ、放映権料が大幅に下がり、2001年10月のハヤブサ選手の頸椎損傷の大ケガなど、選手の長期離脱等が続き、経営が事実上困難になり、2002年2月にFMWは倒産します。
そして同じ年の5月、社長だった荒井昌一さんが、自殺という形で最期を遂げたニュースを耳にした時、非常に大きな衝撃を受けたことを覚えています。
その後、FMWは様々な団体に分裂し、所属選手は新天地を求め、様々な歩みを始めます。
冬木選手は2003年に病のため、42歳の若さで天国へ旅立ちます。
ハヤブサ選手も、2016年に47歳の若さで早世します。
FMW倒産から17年経過した現在、冬木選手と行動を共にしていた邪道選手、外道選手は、冬木選手が繰り広げていたエンターテインメントを、所属する新日本プロレスで開花させています。
ザ・グレート・カブキ選手とタイガー戸口選手というプロレス界のレジェンド二人の共著「毒虎シュート夜話」(徳間書店)においても、邪道選手・外道選手がメキシコ遠征時代に強盗に襲われた話や、「邪道・外道はプロレスがうまい」というエピソードが記されています。
また、FMWでかつてダークレンジャーとしてデビューした赤城選手も、現役プロレスラーとして活躍しています。
新日本プロレス、大阪プロレスなどで活躍した後、2019年現在、「OSW」(OSAKA STYLE WRESTLING)に所属し、南条隼人・ミラクルマン・兜王ビートル・ダイナマイトウルフなど、様々なキャラクターで激闘を繰り広げ、 全国各地のプロレス会場を沸かせています。
2019年9月22日(日)、兵庫県宝塚市で赤城選手主催のプロレス「赤城ショーVol.3」が開催され、私、Tワナカもリングサイドで観戦しました。
試合前後のファンサービスも含め、最高に面白いプロレスに感動。
赤城選手の所属する「OSW」には、新しいエンターテインメントプロレスの形があると思います。
(赤城ショーVol.3 観戦記は、後日掲載予定です)
FMWという団体は消滅しても、その魂はその後も引き継がれていく。
時代が追いつくまで、世の中に理解されないこともある。
今回の「有田と週刊プロレスと」は、FMWという団体に端を発した、日本におけるエンターテインメントプロレスの歴史を垣間見ることのできる30分間です。
「有田と週刊プロレスと」を視聴するには?
私が周囲の人に「有田と週刊プロレスと」はマジで面白いよ!とおすすめすると、必ず言われることが「何をどうしたら見れるの?」という質問です。
答えはカンタン。
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私の家では、家族はFireTVを自宅のテレビに接続して、Amazonプライムビデオの映画やアニメを楽しんで見ています。毎月500円程度でこれだけ楽しめたら十分だね、といつも話しています。
私は家族が寝ている早朝や休日に「有田と週刊プロレスと」を見ています(笑)
そして、「Prime Reading」で雑誌やマンガ、ビジネス書などがスマホのKindleで無料で読めますので、コスパは高いです。
まさに一家に一台、おすすめです。