「有田と週刊プロレスと」はなぜ面白いのか!? ファイナルシーズン 第9回 「越中詩郎」

日頃からもっぱらテレビとネットでプロレス観戦をしている私。
その中でも特におすすめのコンテンツが「有田と週刊プロレスと」です。

この番組はトーク番組で、試合の映像は一切流れません。
試合の様子は写真のみです。
しかし、プロレスコンテンツとしてめちゃくちゃ面白いのです。
有田哲平さんの話芸の神髄、ここにあり!という番組です。

令和になり、ファイナルシーズンが始まりました。
今までファーストシーズンからサードシーズンまで配信されていますが、
フォース(Forth:4番目)シーズンではなく、同じFで始まる「Final」。

ファイナルシーズンってどういうこと?終わりってこと?
「有田と週刊プロレスと」ファンとしては気が気ではありません。
しかし、ファイナルシーズンも面白いのです。

今回は第9回、人気芸人ケンドーコバヤシさんのものまねでも有名な、”サムライ・シロー”こと越中詩郎選手選手がテーマ。
越中選手のプロレス人生は実にドラマチック。
全日本プロレスに入門し、前座時代を経て若手リーグ戦で優勝、メキシコ遠征へ旅立ちます。スター選手として全日本プロレスに凱旋するのが普通ですが、普通で終わらないのが我らが”サムライ・シロー”。
その野武士のような風貌と、ヒップアタックを武器に闘う越中選手の生きざまに、ゲストの岡田圭右さん(ますだおかだ)もテンションが上がります。
副音声的に、今回の内容について私の視点でちょいちょい補足していきます。

プロレストークバラエティ「有田と週刊プロレスと」シーズンF 第9回の内容

<出演>
 MC:有田 哲平さん(くりぃむしちゅー)
 アシスタント:倉持 明日香さん(元AKB48)

<ゲスト>
 岡田 圭右さん(ますだおかだ)

<今回の週刊プロレス>
 週刊プロレス1986年6月3日号

今回のテーマは越中詩郎選手。
越中選手といえば、人気芸人のケンドーコバヤシさんによるモノマネでも知られる人気ベテランレスラーです。
越中選手とケンコバさんは「やってやるって!」という本を共著で出版されています。

さて、野球少年だった越中選手は苦労して全日本プロレスに入門。
前座レスラーとして、三沢光晴選手と若手の第一試合で試合をする日々が続きます。
着実に力をつけ、「前座の黄金カード」と呼ばれるようになります。

そんな中開催された、「ルー・テーズ杯争奪リーグ戦」。
後に「あすなろ杯争奪リーグ戦」と名称を変更する若手のリーグ戦です。
新日本プロレスでいうところの、「ヤングライオン杯」ですね。

この「ルー・テーズ杯争奪リーグ戦」には、菅原伸義選手(後のアポロ菅原)、力道山選手の長男である百田義浩選手、次男の百田光雄、後藤政二選手(後のターザン後藤)、冬木弘道選手、川田利明選手が出場します。

「前座の黄金カード」と称された三沢選手との対決が決勝戦で実現。
見事、越中選手が勝利し、6勝1敗で優勝。
三沢光晴選手が準優勝となります。

リーグ戦のご褒美として、海外遠征に行かせてもらえることになった越中選手と三沢選手。
プロレス界では、期待された若手選手が海外遠征に行って活躍すると、帰国の際にはスター選手として凱旋できるという流れがあります。

越中選手は、凱旋帰国後のスター選手となることを夢見てメキシコへの遠征へ旅立ち、”サムライ・シロー”のリングネームで活躍します。
活躍するものの、メキシコでの生活は苦しく、また苦労を重ねます。

そのうち、共にメキシコ遠征していた三沢光晴選手に馬場さんから電話がかかってきて、先に帰国することになりました。

後輩に先を越され、越中選手は危機感を抱きます。
そこにライバル団体の新日本プロレスからから声がかかり、移籍します。
ここでも苦労した越中選手。

本当に苦労人だと思います。

新日本プロレスに移籍後、IWGPジュニア王座決定リーグ戦の決勝でザ・コブラを破り、初代IWGPジュニアヘビー級王座を獲得します。その後、旧UWFから新日本に戻ってきた高田伸彦選手(現:延彦)とジュニアヘビー級ベルトをかけて争います。

全日本プロレスで苦労した経験が、ここで花開きます。
UWF仕込みのKO技である高田選手のキックを正面からひたすら受け続ける越中選手。
新日本プロレスにはない「受け」のプロレスを展開し、受け切ってから自分の技を返していくファイトスタイルは、高田選手を応援するUWFファンからも支持を集め、越中選手は一躍人気レスラーになります。

その姿は「耐える美学」「人間サンドバッグ」と称されるほどすさまじく、高田選手と越中選手のシングルマッチは「ジュニア版名勝負数え唄」と賞賛され、今でも語り継がれています。

越中選手の代名詞とも言える得意技は「ヒップアタック」。
私は35年以上プロレスを見てきましたが、いまだかつて、越中選手ほどのヒップアタックの使い手を見たことがありません。
「ケツいくぞー!」という掛け声とともに放たれる一撃。
相手に対して背中を向ける勇気のいる技で、迎え撃ちされるリスクもある技ですが、対戦相手の歯を折ったこともある破壊力のある技なのです。

実は、高角度パワーボムも越中選手が得意とする技で、侍パワーボムと呼ばれています。
破壊力抜群の技も持ち合わせる、昭和・平成の激動の時代を乗り越えてきた名選手の一人です。

越中選手の話を軸に、有田哲平さんの80年代プロレスの知識の豊富さをありありと感じる30分間です。

「有田と週刊プロレスと」を視聴するには?

私が周囲の人に「有田と週刊プロレスと」はマジで面白いよ!とおすすめすると、必ず言われることが「何をどうしたら見れるの?」という質問です。

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