プロレスTV観戦記 03 新日本プロレス IWGPジュニアタッグ選手権 SHO・YOH 対 BUSHI・鷹木 信悟

ロッポンギ3K VS ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン

2019年4月26日、広島グリーンアリーナで行われたIWGPジュニアタッグ選手権試合のテレビ観戦記( テレビ朝日系列「ワールドプロレスリング」 )です。

IWGPジュニアタッグ王者として、初防衛をめざすSHO・YOHのタッグチーム(ロッポンギ3K)と、ジュニアタッグのベルト奪取を狙うBUSHI・鷹木 信悟のタッグチーム(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)のタイトルマッチ。

若さと躍動感にあふれるプロレスを展開するロッポンギ3Kの2人に対して、ラフ殺法を交えた技術とパワーあふれるロスインゴの2人がどのように挑むのか、興味深い一戦です。

予想通り、BUSHI・鷹木は安定した試合運び。特に、鷹木のパワー殺法が冴えわたります。昨年、ドラゴンゲートから新日本に入団し、ロスインゴのメンバーとなった鷹木 信悟選手は、ジュニアヘビー級とは思えない体躯とパワーの持ち主。
ドラゴンゲート(略してドラゲーともいいます)でも素晴らしい戦いぶりだったので、新日参戦はとても楽しみでした。パワーだけでなく試合運びもクレバーで、ヘビー級戦線においても試合を見てみたい選手の一人です。

タッグマッチは合体技が勝負を分ける

一方、若さ溢れるファイトのロッポンギ3KのSHO・YOH。躍動感はあるものの、勝負どころでパフォーマンスや必殺合体技「3K(スリーケー)」を狙いすぎるため、相手に明らかに読まれてしまい、何度も未遂に終わってしまうもどかしさ。徐々にパワーと老獪さで優るロスインゴの方が良い連携を見せ、徐々にペースを握る展開。
またもや初防衛戦を落としてしまうのか、と思いながらハラハラしながらテレビの画面から目が離せません。

タフな攻防戦から、一気にクライマックスへ

お互いに技の応酬が続き、全員の体力も限界かと思われる中、王者チームはBUSHI選手に狙いを定めて流れるような連携を見せ、一瞬のスキをついて必殺の3Kが見事に炸裂!

必死にカバーするも、BUSHI選手の根性が勝りカウント2.9で返されます。
「あー、3Kで決まらないなら、もう打つ手がないのか・・・」
と思ったその瞬間、BUSHI選手のバックに回ったYOH選手がフルネルソンの体制から、ドラゴンスープレックス!!
素早い動きで見事なブリッジを描き、3カウントが入りました。

ロッポンギ3Kは初防衛に成功。おめでとうございます。
ラストの3Kから、間髪入れずにドラゴンスープレックス(別名:飛龍原爆固め)を決めた集中力は見事でした。
ラストのドラゴンスープレックスは、MSGで藤波辰巳選手がWWWFジュニアヘビーのベルトを取った時を彷彿とさせる技のキレだったように思います。

素晴らしい技の攻防とレスラーの強さを見たタイトルマッチにふさわしい試合でした。

(プロレスTV観戦記 03 終わり)