「有田と週刊プロレスと」はなぜ面白いのか!? ファイナルシーズン 第18回 「猪木の夢と野望!伝説の第1回『IWGP』を紐解く!《後編》」

日頃からもっぱらテレビとネットでプロレス観戦をしている私。
(最近は、会場でも時々プロレス観戦しています)
その中でも特におすすめのコンテンツが「有田と週刊プロレスと」です。

この番組はトーク番組で、試合の映像は一切流れません。
試合の様子は写真のみです。
しかし、プロレスコンテンツとしてめちゃくちゃ面白いのです。
有田哲平さんの話芸の神髄、ここにあり!という番組です。

あまりの人気のため、「有田と週刊プロレスと」のDVDも2019年9月27日に発売されるほどブームが来ています。
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大人気の「有田と週刊プロレスと」は令和になり、ファン待望のファイナルシーズンが始まりました。
今までファーストシーズンからサードシーズンまで配信されていますが、フォース(Forth:4番目)シーズンではなく、同じFで始まる「Final」。

ファイナルシーズンってどういうこと?終わりってこと?
「有田と週刊プロレスと」ファンとしては気が気ではありません。
しかし、ファイナルシーズンも相変わらず面白いのです。

前回に引き続き、ハライチの澤部さんをゲストに迎え、月刊プロレス1983年7月号(週刊になる前の月刊プロレス)をもとに、現在、新日本プロレスの最高峰タイトルである『IWGP』の秘められた歴史とドラマについて語る後編の30分間!
副音声的に、今回の内容について私の視点でちょいちょい補足していきます。

プロレストークバラエティ「有田と週刊プロレスと」シーズンF 第18回の内容

<出演>
 MC:有田 哲平さん(くりぃむしちゅー)
 アシスタント:倉持 明日香さん(元AKB48)

<ゲスト>
 澤部 佑さん(ハライチ)

<今回の週刊プロレス>
 月刊プロレス1983年7月号

<あらすじ>
第18回は、月刊プロレス1983年7月号をもとに、第1回『IWGP』をひもとく30分。
全米で最高権威を誇る「NWA」(全日本プロレスは加盟)を超える組織をめざし、「IWGP」構想を掲げて権威に挑むアントニオ猪木選手。
紆余曲折を経て、とうとう開催された第1回『IWGP』の決勝戦は、ファンの予想に反してアントニオ猪木 vs ハルク・ホーガンとなりました。
誰もが猪木選手の優勝を信じていた一戦。
しかし、有名なこの試合は、猪木選手がホーガン選手のアックスボンバーをくらい、あろうことか、舌を出して失神!
壮絶なノックアウト負けを喫するというまさかの結末となります。
しかし、この「舌出しノックアウト」騒動の後、新日本プロレスの内部に大きな衝撃が走る出来事が発生します。
長い時がたち、当時の関係者の方が少しずつ証言する内容を有田さんが総合的に検証した結果、ひとつの「おとぎ話」が生まれます。
ファンを代表して有田さんが語る「おとぎ話」とは!?

IWGP構想を新日本プロレスが打ち立てる

NWA、AWAなど、世界中の王座を統一して真のチャンピオンを決める構想です。

アジア代表は日本でリーグ戦が行われ、アントニオ猪木選手とキラー・カーン選手が代表となります。

北米代表 ハルク・ホーガン、南米代表 エル・カネックなど、新日本プロレスによく出場している外国人レスラーが代表となります。
ちなみに欧州代表は、欧州遠征をしていた前田日明選手です(不思議な感じですね)。

第1回IWGP決勝戦は、アントニオ猪木選手 vs ハルク・ホーガン選手の一戦となり、猪木選手がホーガン選手のアックスボンバーを浴びて、有名な「舌出しKO」で敗れ、第1回IWGPはハルク・ホーガン選手の優勝となります。

第1回IWGPは猪木選手の優勝だと思い込んでいた私は、この結果を見て衝撃を受けたことを、昨日のことのように思い出します。

舌出しKO事件と呼ばれるくらいセンセーショナルなこの結果は、翌日のテレビのワイドショーで各局が放送するなど、
「プロレスはショーじゃなく、何が起こるかわからない」
という印象を社会に与えます。

舌出しKOの真相は諸説あり、猪木さんのみが真実を知っています。
今回の放送では、あくまで有田さんの「おとぎ話」としてではありますが、噂されている説について解説されています。

翌年開催された第2回IWGPは、予選は開催されず12名のリーグ戦となり、決勝は第1回と同じカード(アントニオ猪木選手 vs ハルク・ホーガン選手 )となります。

猪木選手vsホーガン選手の決勝戦は、両者リングアウトとなり、観客が納得せず、延長戦が行われ、再度両者エプロンアウトで引き分けとなり、再延長。

再延長試合の最中、なんと長州力選手が乱入。ホーガン選手、猪木選手の両者にリキラリアットを放つなど、荒れた試合に。
場外でホーガン選手にリキラリアットを放つ間に猪木選手がリングに戻り、リングアウト勝ちで第2回「IWGP」優勝となります。
納得のいかない観衆は暴動寸前となり、警察が出動する事態になります。

ファンの間に「IWGPとは一体何?」という雰囲気になり、立ち位置が揺らぐ中、1987年の第5回「IWGP」で優勝した猪木選手を初代IWGPヘビー級王者として認定し、「新日本プロレスのチャンピオンがIWGP」とされることで落ち着き、昭和、平成、令和と時代を越えて現在に至ります。

それから30年あまり経った今、IWGP構想のキッカケになったNWA、AWAなどは消滅し、IWGPとWWEの2団体が世界のメジャーとして生き残っています。

有田さんはIWGPの歴史を振り返り、
「人生は事実を積み重ねただけではわからない。真実があるから楽しい」
と今回を締めくくっています。

「真実は小説よりも奇なり」と言います。
人が信じられないような真実には、様々な憶測が加えられ、ロマンにあふれた歴史が作られていくのではないかと思います。

プロレスの歴史もまた、多くの関係者の方が様々なことを後々に証言することで、諸説が生まれます。
真相を知る人は、諸説に異を唱え、事実を語る必要があるという意思を持ち、真実を語る本が出版されます。

前回と今回は、 「有田と週刊プロレスと」 は新日本プロレスのIWGPについての諸説が詳しく解説されました。

日本のプロレスの激動の歴史については 「有田と週刊プロレスと」 で十分に楽しみながら学べますが、より楽しみたい方には、ヨーロッパやアメリカでのプロレスの歴史と、レジェンドレスラーについて学ばれることをおすすめします。

真実を知る人を訪ね、史料を集めるという途方もないアプローチで、プロレスの伝説となっているレスラーについて詳細に記された貴重な一冊を皆さんにご紹介して、今回の締めくくりとさせていただきます。

その本は「最強の系譜 プロレス史 百花繚乱」(那嵯 涼介 著)です。

ルー・テーズ、カール・ゴッチ、ビル・ロビンソンなどの名だたるレジェンドレスラーが、最強を目指して何を考え、誰の影響を受け、どのような闘いを繰り広げていったのか、という生き様が緻密に調べ上げられている、約500ページにおよぶ分厚い専門書です。
プロレスの真相に近づく一冊としておすすめします。

「有田と週刊プロレスと」を視聴するには?

私が周囲の人に「有田と週刊プロレスと」はマジで面白いよ!とおすすめすると、必ず言われることが「何をどうしたら見れるの?」という質問です。

答えはカンタン。
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 (2019年9月27日に発売開始されました!)

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私の家では、家族はFireTVを自宅のテレビに接続して、Amazonプライムビデオの映画やアニメを楽しんで見ています。毎月500円程度でこれだけ楽しめたら十分だね、といつも話しています。

私は家族が寝ている早朝や休日に「有田と週刊プロレスと」を見ています(笑)
そして、「Prime Reading」で雑誌やマンガ、ビジネス書などがスマホのKindleで無料で読めますので、コスパは高いです。

まさに一家に一台、おすすめです。