「有田と週刊プロレスと」はなぜ面白いのか!? ファイナルシーズン 第14回 「田村潔司vsヘンゾ・グレイシー ”UWFとグレイシーの闘い”とは!?」

日頃からもっぱらテレビとネットでプロレス観戦をしている私。
(最近は、会場でも時々プロレス観戦しています)
その中でも特におすすめのコンテンツが「有田と週刊プロレスと」です。

この番組はトーク番組で、試合の映像は一切流れません。
試合の様子は写真のみです。
しかし、プロレスコンテンツとしてめちゃくちゃ面白いのです。
有田哲平さんの話芸の神髄、ここにあり!という番組です。

あまりの人気のため、「有田と週刊プロレスと」のDVDも2019年9月27日に発売されるほどブームが来ています。
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大人気の「有田と週刊プロレスと」は令和になり、ファン待望のファイナルシーズンが始まりました。
今までファーストシーズンからサードシーズンまで配信されていますが、フォース(Forth:4番目)シーズンではなく、同じFで始まる「Final」。

ファイナルシーズンってどういうこと?終わりってこと?
「有田と週刊プロレスと」ファンとしては気が気ではありません。
しかし、ファイナルシーズンも相変わらず面白いのです。

今回の「有田と週刊プロレスと」第14回は「田村潔司 vs ヘンゾ・グレイシー ”UWFとグレイシーの闘い”とは!?」がテーマ。
「赤いパンツの頑固者」と呼ばれたUWFインターナショナル(以下、Uインター)出身のファイター、田村潔司選手。

Uインター在籍時に、新日本との対抗戦への出場を拒否した田村選手は、前田日明選手の団体、リングスへ移籍します。
2000年といえば、グレイシー一族全盛期。特にヒクソン・グレイシー選手の強さは突出しており、高田延彦選手に代表される日本人ファイターはことごとく敗れます。そんな中、桜庭和志選手がホイラー・グレイシー選手に勝利し、UFCファイターとしても有名なホイス・グレイシー選手との対戦が決まります。

そんな折、リングスで田村選手はヘンゾ・グレイシーとの一戦が決定します。
2000年2月に行われたこの試合で、プロレスファンに語り継がれるドラマが生まれます。

ゲストにUWFにめちゃくちゃ詳しいビビる大木さんを迎え、田村潔司選手のヘンゾ・グレイシー戦を軸に、グレイシー一族との闘いの歴史を有田さんが熱く語ります。
副音声的に、今回の内容について私の視点でちょいちょい補足していきます。

プロレストークバラエティ「有田と週刊プロレスと」シーズンF 第14回の内容

<出演>
 MC:有田 哲平さん(くりぃむしちゅー)
 アシスタント:倉持 明日香さん(元AKB48)

<ゲスト>
 ビビる大木さん

<今回の週刊プロレス>
 週刊プロレス2000年3月14日号

<あらすじ>
今回の「有田と週刊プロレスと」第14回は「田村潔司 vs ヘンゾ・グレイシー ”UWFとグレイシーの闘い”とは!?」がテーマ。
UWFインターナショナル(以下、Uインター)出身のファイター、田村潔司選手。
「赤いパンツの頑固者」と呼ばれた田村選手は、同じ名前の著書を出版されています。
「赤いパンツの頑固者」スキージャーナル社)

「有田と週刊プロレスと」シーズン3の第21回でも田村選手は取り上げられているように、「孤高の天才」とも呼ばれた逸材です。

Uインター在籍時に、新日本との対抗戦への出場を拒否した田村選手は、前田日明選手の団体、リングスへ移籍します。
当時、グレイシー一族全盛期。
一族のファイターが世界中で数多く活躍します。

特にヒクソン・グレイシー選手の強さは突出しており、高田延彦選手に代表される日本人ファイターはことごとく敗れます。そんな中、桜庭和志選手がホイラー・グレイシー選手に勝利し、UFCファイターとしても有名なホイス・グレイシー選手との対戦が決まります。

そんな折、リングスで田村選手はヘンゾ・グレイシーとの一戦が決定します。
2000年2月、この試合でプロレスファンに語り継がれるドラマが生まれます。

まず、このドラマについてお話しする前に、田村潔司選手の経歴をご紹介します。
1988年に高校卒業後に第二次UWFに入団し、1989年に生え抜き第一号選手として、鈴木実(現:鈴木みのる)選手とデビュー戦を闘います。

UWFが崩壊した後は、Uインターに移籍して頭角を現し、ゲーリー・オブライト選手や山崎一夫選手を撃破するなど、活躍します。
プロレスよりも格闘技系のシュート志向の試合を行う選手で、赤いショートタイツの姿で自分の信念を貫く姿勢が「赤いパンツの頑固者」と呼ばれる由来です。

1995年にUインターのエースである高田延彦選手に真剣勝負を申し込みますが、実現することはなく、UWFインターは新日本プロレスとの対抗戦へと突入していきます。
田村選手は、新日本プロレスとの対抗戦への参加を拒否したため、Uインターの中で干されてしまい、ジムで一人で練習する日々が続きます。

そんな中、「K-1 HERCULES」という大会で数か月ぶりに試合をし、強豪のパトリック・スミス選手を相手に、試合開始わずか55秒、ヒールホールドで勝利を収めます。

その後、Uインターのリングに戻りますが、やはりプロレスを志向するUインターの方針と田村選手の目指す路線が異なることから、退団して「リングス」に移籍します。

リングスでは、ディック・フライ選手、長井満也選手、山本宜久選手など、リングスで活躍する主力選手から勝利するなど、活躍します。

さて、この頃、日本の格闘界を席巻していたのは、かの有名なグレイシー一族。

1994年から、日本でもUFCの流れを受ける、総合格闘技の「VALE TUDO JAPAN OPEN 1994」にヒクソン・グレイシーが参戦し、1995年までに連勝街道をひた走ります。
この大会でヒクソン・グレイシーと対戦した選手は、当時リングスで活躍していた西良典選手、山本宜久選手、木村浩一郎選手、中井祐樹選手など実力者ばかりだったことからも「グレイシーは強い!」という評価が高まりました。

そこで迎えた1997年。高田延彦選手がヒクソン・グレイシー選手との一騎打ちを実現するために「PRIDE.1」という大会が開催されます。
東京ドームが満員になるほど注目されたこの1戦は、ヒクソンの腕ひしぎ十字固めの前に高田延彦選手が一本負けを喫します。

その1年後、リベンジマッチの「PRIDE.4」で高田延彦選手はヒクソン選手と再戦しますが、残念ながらまたも、腕ひしぎ十字固めで敗れます。

日本人がグレイシーに勝てない、という印象をファンが持ち始めた頃。
運命の日、2000年2月26日を迎えます。

リングスのキング・オブ・キングス決勝トーナメント1回戦。
「PRIDE.1」に出場経験もあるヘンゾ・グレイシー選手と田村選手が対戦します。

リングス所属の田村選手が入場する際、田村選手の入場テーマ曲が流れると思いきや、なんと、「UWFのテーマ」で田村選手が入場!
グレイシーとの一戦ということで、高田延彦選手の仇討ちの意味合いも感じさせる、粋な演出を見せる田村選手。

試合は5分2Rを戦い抜き、大差の判定で田村選手がグレイシー一族から勝利を収めるという、ドラマティックな一戦となりました。

高田選手の敗戦で、プロレスの最強説を否定されていたファンにとって、UWFのテーマを背にグレイシーと闘い、勝利を収めた田村選手の姿は、まさにプロレスの救世主に見えたことでしょう。

「UWFのテーマ」について
AmazonMusicで聴くことができます。
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グレイシー一族との闘いは、田村選手の一戦を機に、流れが変わってきます。

このわずか3か月後の2000年5月1日、桜庭和志選手とホイス・グレイシー選手の一戦。
レフェリーストップなし、15分無制限ラウンドの特別ルールをグレイシー一族が要求。
相手に有利な条件にも関わらず、桜庭選手がルールに応じたため、注目を集めた一戦となりました。
この試合は大変有名な試合で、15分1ラウンドで、なんと6ラウンド、90分間も死闘が繰り広げられ、グレイシー側のセコンドからのタオル投入によって、桜庭選手がテクニカルノックアウトで劇的勝利を収めました。
この一戦で一気に「グレイシーハンター」としてスターダムに乗った桜庭選手。その後の桜庭選手の活躍は、ご存知の通りです。

しかし、ヒクソン・グレイシー選手は連勝を続けます。
2000年5月26日、「コロシアム2000」で船木誠勝選手はヒクソン・グレイシー選手とと対戦します。パンチによりヒクソン選手の左眼窩底(目の周りの骨)を骨折させるなど、あと一歩というところまで追い詰めますが、チョークスリーパーで失神負けとなりました。
船木選手は、試合後に引退を表明します。
(7年後に総合格闘技に復帰、その後はプロレスラーとして現在も活躍しています)

1990年代後半から2000年代初頭は、プロレスの人気が低迷し、総合格闘技やK-1がブームになった時代です。
そのブームの中心は、「PRIDE」に始まるグレイシー一族との闘いにあったと言えますし、そこには多くの「U系」と呼ばれるファイターの血と汗と涙が流れていたことがわかります。
「U系」のプライドを賭けて、「UWFのテーマ」を流しながら、「リングス」のリングで田村潔司選手がグレイシーと闘い、勝利するというドラマがファンの間では今も語り継がれています。

今回の「有田と週刊プロレスと」は、グレイシー一族といわゆる「U系」と呼ばれるファイターたちの闘いの系譜を振り返ることができる30分間です。

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