日頃からもっぱらテレビとネットでプロレス観戦をしている私。
その中でも特におすすめのコンテンツが「有田と週刊プロレスと」です。
この番組はトーク番組で、試合の映像は一切流れません。
試合の様子は写真のみです。
しかし、プロレスコンテンツとしてめちゃくちゃ面白いのです。
有田哲平さんの話芸の神髄、ここにあり!という番組です。
令和になり、ファイナルシーズンが始まりました。
今までファーストシーズンからサードシーズンまで配信されていますが、
フォース(Forth:4番目)シーズンではなく、同じFで始まる「Final」。
ファイナルシーズンってどういうこと?終わりってこと?
「有田と週刊プロレスと」ファンとしては気が気ではありません。
しかし、ファイナルシーズンも面白いのです。
今回は第6回、「WJプロレス」が主なテーマです。
副音声的に内容について私の視点でちょいちょい補足していきます。
ご参考にお読みください。
プロレストークバラエティ「有田と週刊プロレスと」シーズンF 第6回の内容
<出演>
MC:有田 哲平さん(くりぃむしちゅー)
アシスタント:倉持 明日香さん(元AKB48)
<ゲスト>
澤部 佑さん(ハライチ)
<今回の週刊プロレス>
週刊プロレス2003年2月18日号
<あらすじ>
「有田と週刊プロレスと シーズンF」第6回は、2003年3月に旗揚げされたプロレス団体「WJ」がテーマ。
WJ(ダブリュー・ジェー)プロレスは、2003年3月から2004年8月の約1年半程度しか運営されなかった団体のため、試合も少なく、記録も人々の記憶も乏しいという哀しい事実があります。
私も当時、週刊プロレス等でWJプロレスの存在は知っていましたが、具体的な試合などについては、恥ずかしながらほとんど覚えていません。
さて、本編でのWJプロレスについてより理解を深めていただくために、長州力選手がどのような経歴を持つのかを知っていただいても損は無いと思います。
(「有田と週刊プロレスと」本編でもサラっとおさらいはあります)
長州力選手は、アマチュアレスリング出身で、高校生の時にインターハイ、国体で優勝して専修大学へ進学。ミュンヘンオリンピック出場・全日本選手権優勝など輝かしい経歴をもち、新日本プロレスに入団。
リングネームの「長州」は、山口県出身であることから名づけられました。
ちなみに、長州力選手の有名な入場テーマ曲「パワー・ホール」は平沢 進さんが作曲(作曲者名義は異母犯妙)しました。
平沢さんはストロング・マシンの入場曲「ハリケーンズ・バム」も作曲しています。
(作曲者名義は福来良夫)
今はドラゴンゲートの現オープン・ザ・トライアングルゲート王者(3人タッグ王者)のストロングマシーン・J率いるマシーン軍団の入場テーマ曲ですね(2019年8月16日現在)。
さて、長州選手のプロレス人生に戻ります。
新日本プロレスでは、猪木と坂口に次ぐヘビー級の3番手として、海外でも王座に輝くなど着実に実績を積むものの、なかなかブレイクには至りませんでした。
特に、ジュニアヘビー級で人気だった藤波辰爾選手との扱いの差に疑問を感じており、「なんで俺が藤波の前にコールされるんだ」(プロレスの試合は若手など格下の選手→格上の選手という順番でリングアナウンサーから名前を呼ばれます)という訴えをリング上でマイクパフォーマンスしたことから「革命戦士」と呼ばれ、大ブレイクしました。
有名な「噛ませ犬発言」と呼ばれるこの事件。
噛ませ犬とは、犬と犬が戦う「闘犬」で調教する犬に噛ませて自信を付けさせるためにあてがわれる弱い犬のことで、「藤波、俺はお前の噛ませ犬じゃない」という雑誌での発言が「俺はお前の自信をつけさせるための格下じゃないぞ」という強い主張を端的に示すキーワード「噛ませ犬発言」として、多くの人に大きなインパクトを与えました。
その後、アントニオ猪木選手への不信感などもあり、1984年に「ジャパンプロレス」を旗揚げし、新日本プロレスの若手をひきつれてジャイアント馬場選手率いる全日本プロレスへ参戦。
当時、新日本プロレスと全日本プロレスとの間には「ベルリンの壁」とも揶揄されるほど高い高い壁があり、交流などもってのほかでした。
そのような状況の下、新日本プロレスの人気レスラーが、ライバル団体の全日本プロレスに参戦するという、プロレス界を揺るがす騒動を起こします。
ジャパンプロレスとして全日本プロレスへの参戦時、全日本プロレスのエースであったジャンボ鶴田との名勝負、天龍源一郎との出会いなど、多くのドラマを生みます。
しかし、契約問題で揉めて、長州選手は新日本プロレスへ1986年に復帰します。
1998年に引退しますが、2000年に大仁田厚の挑戦を受けるために現役復帰します。
そして、2019年6月26日に「POWER HALL2019」で現役を引退します。
つまり、長州選手が新日本プロレスを脱退して別団体を立ち上げるというのは、WJプロレスが初めてのことではなかったのですが、団体運営というものの難しさを感じるプロレス史の1ページと言えるでしょう。
今回の「有田と週刊プロレスと」は、なんともいえない寂しさというか、プロレスの哀愁を感じる回となりました。
このような人間ドラマもまた、プロレスの醍醐味の1つかもしれません。
澤部さんは「有田と週刊プロレスと」に初参戦なのに、ある意味、非常に難易度の高い回が初回となってしまった感じがあります。
プロレス団体の栄枯盛衰は世の常であり、リングの戦い以上にフロント(経営サイド)の闘いがあるとも言われています。
お金が絡むとややこしくなるのはどこの業界でも同じですが、プロレス界は比較的その動きが多い業界かもしれません。
プロレスのリング以外の一面が垣間見える30分間です。
「有田と週刊プロレスと」を視聴するには?
私が周囲の人に「有田と週刊プロレスと」はマジで面白いよ!とおすすめすると、必ず言われることが「何をどうしたら見れるの?」という質問です。
答えはカンタン。
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私は家族が寝ている早朝や休日に「有田と週刊プロレスと」を見ています(笑)
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