プロレスTV観戦記 04 ドラゴンゲート ストロングマシーンJデビュー戦 マシン軍団 vs ナチュラル・ヴァイブス

スーパー・ストロング・マシン、略してSSM。
新日本プロレスのレジェンドレスラー。2018年6月9日に現役を引退。

2019年4月10日、東京・後楽園ホールにおいて、スーパー・ストロング・マシンの実の息子がドラゴンゲート(略してドラゲーとも呼びます)のリングでプロレスラーとしてデビューを果たしました。その様子を5月16日放送の「最先端バトル ドラゴンゲート」で観戦しましたのでレポートします。

【ストロングマシーン軍団始動!6人タッグマッチ】
<マシン軍団>
ストロングマシーン・J
ストロングマシーン・F
ストロングマシーン・G
(マネージャー:将軍KYワカマツ)
 vs 
<ナチュラル・ヴァイブス>
Kzy
横須賀ススム
堀口元気

異例のプロレスデビュー記者会見

プロレスでは通常、新人選手は対戦相手は少し先輩とのシングルマッチなどが組まれることが多く、記者会見を開いて大々的に発表するのは極めて異例です。
今回、ストロングマシーン・Jは実の父であるスーパー・ストロング・マシン、タッグパートナーのストロングマシーン・G、ストロングマシーン・Fと共に記者会見を行い、話題となりました。ストロングマシーン・Jに対するドラゴンゲートでの期待の高さをうかがわせます。
記者会見においても、ストロングマシーン・Jは終始落ち着いた物腰で話し、只者ではない雰囲気が印象的でした。

衝撃のデビュー戦。

4月10日、東京・後楽園ホール。
まずはナチュラル・ヴァイブスが登場し、ユニット全員のダンスで会場を盛り上げます。
そして、リーダーであるKzyの「出てこいコラァ!!」という一喝で対戦チームの入場テーマが会場に響きます。

そう、かの有名なマシン軍団のテーマ「ハリケーンズ・バム」の流れる中、マシン軍団とマネージャーの将軍KYワカマツが入場!
ここは本当にドラゲーのリングなのか!?
新日本プロレスではないのか!?と思うくらい、見事なマシン軍団です。

ストロングマシーン・Gは、あのマッチョな選手、ストロングマシーン・Fは、あの渋い、力士出身の選手を彷彿とさせる出で立ちですが、正体は不明です(笑)

そして、本日の主役、デビュー戦となる「ストロングマシーン・J」入場!
JはマシンJrのJでしょうね。
体つきは新人レスラーとは思えない鍛え上げられた堂々たるもの。
どのような試合運びをみせるのか、試合前からワクワクします。

マシン軍団 vs ナチュラル・ヴァイブス

試合開始のゴングが鳴る前に、マシン軍団がナチュラル・ヴァイブスを急襲。
早速、絶妙な連携を見せるマシン軍団。
動きを見る限り、ストロングマシーン・G、ストロングマシーン・Fの二人は相当の実力者のようです。

そして、ストロングマシーン・Jの動きは、目を見張るものがありました。
新人離れした試合運び。的確な状況判断。
別の団体で相当な試合をこなしてきたのか、または素晴らしいトレーナーに徹底的に鍛え上げられたとしか考えられないほど、洗練された動きです。

そして、時折見せるショルダータックル、ロープに振った相手にカウンター気味に電光石火で決めるパワースラムなど、先代のスーパー・ストロング・マシンの現役時代が蘇ったかのような、随所に父のDNAを感じさせるセンスの良さ。
ドラゴンゲートが記者会見までしてデビュー戦を盛り上げた理由がわかります。

伝家の宝刀が炸裂!

スピード感あふれる試合も終盤。
フィニッシュは、ストロングマシーン・Jが堀口元気の腕にハンマーロックを極めて、フロントネックロックの要領で抱え、美しいブリッジを描いてそのまま後方へのスープレックス!!
そう、あの「魔神風車固め」 です!!

スーパー・ストロング・マシンの必殺技、「魔神風車固め」が見事に炸裂し、ストロングマシーン・Jが3カウントを奪い、見事にデビュー戦を勝利で飾りました。
ナチュラル・ヴァイブスの連携や技の受けっぷりも見事で、見ごたえのある6人タッグマッチでした。

プロレスへ導いてくれた父親への感謝

試合後のバックステージでは、ストロングマシーン・Jから、父であるスーパー・ストロング・マシンに対し、「僕をプロレスへ導いてくれてありがとう」という言葉がありました。
ストロングマシーン・Jは、鍛え上げられた身体と技、そして心をもつ、親孝行な期待の新人でありました。

(プロレスTV観戦記 04 終わり)